KAYOKO KAJISA

ひびのこと

屋久島 2

九州で一番高い山は屋久島にある。

鹿児島で生まれ育ったけど、そんなの全く知らなかった。

観光案内所で見た風景写真があまりにも魅力的だったから、予定にはなかったけど
登ることにした。

宮之浦岳。

山の中を歩き、川を渡り、湿原を抜け、ロープで岩肌をよじ登る。
退屈する暇なんてない。次々にいろんな景色に出会えるから

ただ一人その時間に溶け込む。
贅沢な時間。

想像以上の景色が続く登山道。

 

すると視界は一気に開ける。

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頂上まで残り500メートルという看板。
そこからが本当にきつかった。
一歩。一歩。一歩。

 

山頂に立つ。
その場でゆっくり一周まわる。
空に向かって両手を大きく広げた。

 

屋久島

テントと寝袋。
屋久島へ一人旅。

空も水も緑も全てが濃い。
山三昧の旅。

早朝4時半に一人、白谷雲水渓。
まだあたりは真っ暗で、ヘッドライトを頼りに山の中へ。
真っ暗な山はよそよそしくて、まるで結界が張り巡らされているみたい。

朝方の山は不思議な音がたくさんした。
天狗か山伏が吹くほら貝のような、笛のような音。
大きくなって、小さくなって、高くなって、低くなって。
とても不思議なメロディーで鳴り響いてた。

山の中で迎える朝。
とても特別な朝のように感じたけど、ここでは毎日繰り返されている、いつもの朝。

わたしの知らないところで毎日この朝は迎えられていると思うと、
少したまらない気持ちになった。

 

asahi

 

それでも、ぼんやりしていた世界の輪郭がはっきりしてくると、
とてもすがすがしい気分になった。
よそよそしかった山が開けて、おはようって言ってきた。

そのおはようは、わたしの体の隅々まで行き渡って
勝手にこの山の一部になれた気がした。

 

コケ

 

 

おはよう。

そして感謝。

 

春 ブログ始めます

 

さくらが満開のこのときに
春に背中をおされつつブログを始めます。

伝えることが不得意。いや、伝える気がないのだと人に言われます。
自分では伝わってるつもりで話していても、伝わっていないことの方が多い。

そんなわたしですが日々のこと、思ったこと、感じたこと、伝えたいことなど
自分の言葉ですこしづつ綴ってゆけたらと思います。

ブログの公開ボタンを押す・・・緊張の一瞬。

始まりです。

sakura